レベルの高いフォアハンドストロークを身につける秘訣
フォームや打ち方ではフォアハンドは上達しないという話
「フォアハンドストロークが上手くなるコツ」と言ってもいくつか方法があります。
もちろん、伸び悩んでいる原因を解消する事が前提になりますが。
中でも、もっとも一般的なのがグリップやフォーム、打ち方を改善する方法です。
ところが実はこの方法が最も上達に結びつかない方法です。
一言で言えば、「フォームや打ち方を変えてもフォアハンドストロークは上手くならない」という事です。
実はフォームや打ち方で悩んでいる方は本当はこの事は分かっているはずなんです。
何故なら、コーチに指導されたフォームで打ってみたり、DVDや動画、技術書に解説されているフォームを試してみても中々悩みが解消されないからです。
これはフォアハンドストロークが上手くならない理由はフォームや打ち方が原因ではないと言う事を表しています。
ところが、「良いフォーム=上達」という常識があるので「伸び悩む原因はフォーム以外にある」という発想にならない方が非常に多いです。
もちろん、グリップやフォーム、打ち方に問題がある為に伸び悩んでいるケースは存在します。
ですが、私の経験上、そのケースは非常に少ないです。
フォアハンドストロークが上達する為にはメンタル、フィジカル、テクニックのバランスが必要です。
中でも特に大切なのはメンタルとフィジカルです。
テクニックが占める割合は非常に低いです。
フォームや打ち方を改善しても中々上達しない理由はその為です。
大きな問題でもないフォームや打ち方をいくら考えても結果はあまり変わらないと言う事です。
それよりもメンタルやフィジカルを見直した方がよっぽど早く上達する事が出来ます。
もし、あなたが色々打ち方を試しているにも関わらず、中々上手く打てないのであれば、それはフォアハンドストロークの打ち方に問題がない可能性が高いです。
フォアハンドストロークに必要な感覚
レベルの高いフォアハンドストロークを身につける為には必須とも言える感覚がいくつかあります。
この感覚を磨かない限りはフォアハンドストロークが上達する事はありません。
ちなみに感覚は目に見えません。
グリップや身体の使い方、足の使い方などは目で見れば一目で分かります。
ですが、感覚はそういう訳にはいきません。
その為に、伸び悩みの原因が「感覚が磨かれていない事」と見抜けるコーチは非常に少ないです。
どうしても、見た目の形に原因を求めます。
では、一体どんな感覚が必要か?
絶対に必要な基本的な感覚を紹介します。
「ボールへの集中力」
脳に感覚情報を記憶する為に絶対に必要な感覚です。
練習時間や練習量が上達と比例しない一番大きな理由は集中力が高まっていないからです。
いくらボールを打っても集中力が高まっていないと何も脳には蓄積されません。
つまり、いくら正しいフォームで打っても何も身に付かないと言う事になります。
「空間認知力」
外界に存在する空間や目標を認識する力です。
テニスは動くボールを打つスポーツです。
目は常にボールを追い続ける必要があり、コートやネット、相手を直接見る事が出来ません。
その為に目ではなく、コートの場所や大きさ、ネットの高さ、相手の動きなどを感じる力を利用する必要があります。
それが空間認知力です。
ボールのコントロールが中々良くならない方は空間認知力の使い方を知らない事が原因です。
「触覚」
ボールを操る為には触覚を磨く必要があります。
ボールがラケットに当たると必ず何らかの衝撃が伝わります。
その衝撃の強さや感触で打ち出されるボールが変わります。
例えば、コートに収まる力の強さとアウトする時の衝撃の強さは全く違います。
触覚を磨きながら練習する事でボールを操る感覚を身につける事が出来ます。
以上の3つの感覚は最も基本的な感覚です。
この3つの感覚を身につける事でフォアハンドストロークの基本を身につける事が出来ます。
逆にこの3つの感覚が身につける事なく、フォアハンドストロークが上達する事はありません。
スピードや威力を高める為には?
「コントロールは出来るがスピードや威力が上がらない」
こんな悩みを持っている方も少なくないと思います。
一般的には二つの問題を考えます。
一つは打ち方に問題がある為にスピードが速くならないと考えるケース。
そして、もう一つは体力や筋力が足りないと考えるケース。
その為に、「もっと良いフォームで打とう」または「トレーニングしよう」と考えます。
ですが、そのどちらも私はお勧めしません。
止めた方が良いです。
理由は簡単です。
どちらを努力しても、スピードや威力は上がらないからです。
このような悩みはフィジカルに問題があるケースがほとんどです。
この問題を解消すれば悩みは解消します。
ただ、ここで勘違いしてはいけないのは、フィジカルの問題を解消すると言っても、何も筋力トレーニングや体力トレーニングをする必要はないと言う事です。
身体の動きの勘違いを解消するだけでスピード、威力を上げる事が出来ます。
私達の身体は本来、非常に強い力と速い速度で動く事が出来ます。
ただし、それは「骨格と筋肉を正しく使えば」という条件が付きます。
スピードや威力が上がらない方はフォームや打ち方に惑わされ、動きを勘違いしています。
その為に本来の身体の動きを忘れてしまっています。
その勘違いを解消し、本来の身体の動きを取り戻す事で、スピードや威力を高める事が出来ます。
コントロールが乱れる原因
「コントロールが中々良くならない」
こんな時、一般的な方法は
・ラケット面の向きや使い方を直す
・打点を直す
・フォロースルーの方向などラケットの振り方を直す
・足の踏み込み方などを直す
こんな感じでしょうか。
ですが、私はおすすめしません。
これらを練習してもボールのコントロールは良くなりません。
実際にやってもらえば、分かると思いますが、これらの方法は時々、上手くコントロール出来てもいつも同じようにコントロールする事が出来ません。
つまり、出来たり、出来なかったりします。
理由はとても簡単です。
これらはボールコントロールが乱れる本当の原因では無いからです。
ボールコントロールを良くするために為にまず、チェックする必要があるのが「空間認知」です。
そして、その空間認知から生まれるイメージです。
「正しく場所を認識し、正しいイメージを持っているか?」
ボールコントロールを高める為にはまず、ここをチェックする必要があります。
この基本が抑えられていなければ、どんなに正しいフォームでボールを打ってもボールは必ず、乱れます。
打点は本当に前なのか?
「フォアハンドストロークは打点を出来るだけ前で打つ方が良い」
良くこんな風に言われます。
「打点が前の方が力が入り、ボールのコントロールも安定する」というわけです。
ですが、私はお勧めしません。
「打点を前にしよう」と意識すればするほど、フォアハンドストロークは上手く打てなくなります。
だからと言って私は「フォアハンドストロークの打点は後ろだ」と言っているわけではありません。
やはり、打点は前の方が良いのです。
ただ、問題は「打点を前にしよう」とする意識です。
打点を前にする意識を持つと、全体の動きのバランスが崩れ、かえって自然なスイングが出来なくなるのです。
本来、正しい感覚でボールをヒットすれば、実は打点は自然と前になります。
自分で「打点を前にしよう」などと意識する必要が無いのです。
「ただ、普通にボールを打てば、勝手に打点が前になっている」
こんな状態が本来のフォアハンドストロークです。
逆に言えば、「意識して打点を前にしなければならない」のあれば、それはどこか足りない感覚があると言う事です。
この足りない感覚を磨いてやれば、打点は自動的に前になります。
「打点が後ろ過ぎるからもっと前で打つようにしましょう」
こんなアドバイスをされる方は注意してください。
そのアドバイス通り、打点を前にしようと意識して練習するとフォアハンドストロークは余計におかしくなります。
安定したフォアハンドストロークを身につけるには?
安定したフォアハンドストロークを身につける為にはボールへの集中力を安定させてください。
集中力を安定させる事が出来れば、同じ感覚でボールをヒットする事が出来ます。
これが安定したフォアハンドストロークの源になります。
いくら正しいフォームでボールをヒットしても集中力が不安定では感覚にズレが起こります。
このズレがボールを不安定にします。
ボールへの集中力が安定してくると、同じ場所に何度でもコントロール出来るようになります。
ただ、その為にはまず、本当の集中力とはどういう物か?
ここを学ぶ必要があります。
自分では集中しているつもりでもボールが安定しないのなら、それは本当の集中力を知らないからです。
本当の集中力を体験し、身につける事はテニスが最短で上達する原点です。
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