望月慎太郎選手が考えるプレッシャーの扱い方
望月慎太郎選手。
若干16歳にして、ウインブルドンジュニア優勝。
日本人初です。
あの錦織圭選手もグランドスラム(ジュニア)で優勝していません。
望月選手はウインブルドン優勝後、ジュニアランキング1位になります。
そして、迎えた全米ジュニア。
否が応でも、周りは期待します。
ところが、2回戦敗退という残念な結果に終わります。
この時、彼は体調を崩していたそうです。
そして、試合後、彼はプレッシャーについて質問されています。
「(影響は)そんなにはなかった。準備もしっかりできていた。ただ、最近、あんまり体調はよくなくて、トレーニングで脚が攣ったりとかはあった。試合中はそんなに悪くなかった。ちょくちょく何かしら悪くなる。でも、それで負けたわけではないと思う」
「いつも挑戦者の気持ちでやっているので、ランキングとかはまったく(気にしない)。みんな自分のライバルですし、ランキングが上がったからどうこうというのはまったくない。いつも通り練習し、いつも通り試合をした。プレッシャーとかは別に、そこまでは感じていなかった」
引用元:THE TENNIS DAILY
ちなみに、コーチである山中夏樹コーチは望月選手の長所は「ミスを怖がらずチャンスを攻める所」だと言います。
ところが、この試合で彼は必要以上に良い展開に持ち込もうとし過ぎます。
つまり、慎重になりすぎたわけです。
そして、「ビビっているのに無理して勝負した。これがまずかった」
と言っています。
つまり、ビビった事が悪い事ではなく「安全にポイントを取ろう」とした選択がまずかったと言っているんですね。
一般的にはよく「ビビる事はいけない事」と考えられがちです。
また、「ビビらないようにするには?」が大切なように思われます。
でも、山中コーチも望月選手もそうは考えていないんですね。
プレッシャーを原因だと考え、その問題を解決しようとすると余計に厄介になる事を知っているんです。
これはとても大切な事です。
モチベーションが上がると、プレッシャーも同時に強くなります。
これはとても自然な事だからです。
だからこそ「プレッシャーを何とかしよう」とするのではなく、状況を冷静に把握し「チャンスを攻める」
簡単に言えば、「その時必要な事を選択する」
これが出来るようにトレーニングすると言う事です。
プレッシャーは打克つ物ではありません。
それは人間の自然な反応であり、必要な物の一つです。
だからこそ、排除するのではなく、上手く付き合い、扱う必要があります。
それこそがメンタルスキルです。
ここを勘違いするとメンタルタフネスは身に付きません。
あなたも勘違いしないように注意してくださいね。