メンタルが強くなれない人の3つの間違いと正しいトレーニング方法

テニスはメンタルスポーツと呼ばれるほどメンタル的な強さが求められるスポーツです。
メンタルが状況によって不安定になるようでは、安定して本来の実力を発揮する事は難しくなります。

 

練習でいくら上手くプレーできても、実際の試合になると実力が発揮できなければ、それはとても悲しい事です。
本来の実力を発揮するには強く安定したメンタルタフネスを身につける必要があります。

 

「もっと強いメンタルを身につけたい」
「プレッシャーに強くなりたい」
そんな思いを持っている方の為にその答えをここに書いていきます。

従来のメンタルトレーニングが効果を発揮しない理由

従来のメンタルトレーニングでは、一般的にメンタルの問題は精神力や心(心理)の問題だと捉えています。

 

その為に、強化方法として心理学的アプローチがしばしば活用されます。
書店には、それらの方法をまとめた書籍が多数並んでいます。

 

また、インターネット上でも同様の内容を見つける事が出来ます。
そこにはポジティブシンキングや心の持ちよう、考え方、イメージを中心として、自分の心理をコントロールするようにアドバイスされています。

 

あなたも一度は目にした事があるのではないでしょうか?
ですが、これらのアドバイスを実践してみて、その結果はどうでしたか?
メンタルタフネスが強化されるのを実感しましたか?

 

少なくても、私の周りでポジティブシンキングや心の持ちよう、考え方、イメージを変えようとしてメンタルが強化されたプレーヤーを見た事がありません。
場合によっては余計に悩みが増え、逆に自信を無くしてしまった人さえ見る事があります。

 

そもそも、ポジティブシンキングが出来るなら苦労はしません。
ポジティブなイメージを描きたくても、「ついついネガティブなイメージが出てきてしまうから悩んでいる」のです。
にもかかわらず、「ここが出来ていないから出来るようになりなさい」と言われるわけです。

 

これで効果的なトレーニングと言えるでしょうか?
私はそうは思いません。

 

ただ、出来ない部分の指摘をして、努力を促しているだけです。
これでは、悩みは解消できません。
また、メンタルタフネスを強化するのも非常に難しいです。

そもそもメンタルとは?

まず、最初にそもそもメンタルとは何か?
今一度、メンタルについて考えてみましょう。

 

「テニスには強いメンタルが必要だ」
「もっとメンタルを強くしないと」

 

こんな風によく言われます。
ですが、良く考えてみたら、そもそも、その正体がよく分からない物を強くする事が出来るでしょうか?

 

ただでさえ、メンタルは目には見えません。
筋力のように測定ができる物であれば、そのトレーニング効果は分かりやすいです。

 

ですが、メンタルタフネスはそうではありません。
それだけに、より「そもそもメンタルとは何か?」を知る事は非常に大切な事です。

 

実はメンタルトレーニングの効果が出ない人はまずここを間違っているケースが非常に多いです。
メンタルの認識を間違ってトレーニングするわけですから、その効果が出なくても当然と言えば、当然です。

 

ただ、その場合は、これから正しくトレーニングすれば、まだまだ「伸びしろだらけ」とも言えます。
ですから、今まで効果が出なかった人も安心してほしいと思います。
メンタルタフネスは正しくトレーニングすれば、誰もが強化する事が可能です。

 

話を元に戻します。

 

そもそもメンタルとは何か?
先ほどもお話ししたように、一般的にはメンタルは精神力や心(心理)だと考えられています。
ですが実は、そうではありません。

 

メンタルタフネスの源になる物は「集中力」です。
精神力や心の問題ではありません。

 

人は集中力が高まると強いメンタルタフネスを発揮し、逆に集中力が低下するとメンタルが不安定になります。
少し極端な表現をすれば、日頃、ネガティブで気が優しくても、集中力が高い時は強靭なメンタルタフネスを発揮します。
逆に、日頃ポジティブで気が強くても、集中力が散漫になるとメンタルタフネスは不安定で弱くなります。

 

つまり、メンタルタフネスを強化するには集中力を強化し、その使い方を学べば良いわけです。

 

メンタル=精神力や心(心理)
メンタル=集中力

 

この二つの違いは非常に大きい物です。
当然、実践するトレーニング方法も全く変わってきます。

 

精神力や心をトレーニングしようとしても抽象的で具体性に欠けます。
ところが、集中力を鍛える場合は、具体的にトレーニングする事が出来ます。
場合によっては脳波測定によって、数値化する事も可能です。

 

トレーニング効果を視覚化する事は非常に大切な事です。
効果を実感できる事は自信にも繋がり、更にその効果を高める事が出来ます。

 

メンタルタフネスを強化する第一歩は「そもそもメンタルとは何か?」
その本当の正体を知る事です。

メンタルが強くなれない人の3つの間違い

実は中々メンタルタフネスが身に付かない人には傾向があります。
それが3つの間違いです。

 

これから、その3つの間違いを紹介していきます。
ご自身を振り返って参考にしてみてください。

1.メンタルを精神力や心の問題だと思っている

先ほどもお話ししたように一般的にはメンタルを精神力や心(心理)だと考えられています。
この常識をそのまま信じている方は非常に危険です。

 

人は心理をコントロールしようとすると非常に大きなストレスを発生させる事があります。
それは自己否定に繋がる可能性があるからです。

 

人の心理は頭では分かっていても、そんなに簡単にコントロール出来る物ではありません。

 

頭では分かっているにもかかわらず。
「試合になると強気になれない自分」
「プレッシャーに打ち克てない自分」
「ポジティブな自分になれない自分」
こんな自分と葛藤します。
そして、上手くコントロール出来ない自分に自信を無くしていくのです。

 

メンタルトレーニングに必要な課題は精神力や心(心理)を鍛え、コントロールする事ではありません。
まずはこの間違いから抜け出してください。

2.プレッシャーを克服しようとしている

プレッシャーに打ち克ち、克服しようとしている方も危険です。
いつまでもプレッシャーに強くなる事は出来ません。

 

心理学の世界には「努力逆転の法則」と言う法則があります。
これは努力すれば、するほど、逆の結果になる法則を言います。

 

プレッシャーに打ち克とうと努力するとこの法則にハマってしまいます。
つまり、努力すればするほど、「プレッシャーに弱くなる」と言う結果が出ます。

 

これは従来のメンタルトレーニングの効果が出ない大きな理由の一つです。

 

プレッシャーは人間の本能です。
打ち克つ物ではありません。

 

プレッシャーに打ち克つのではなく、「プレッシャーを感じない状態になる」
これがプレッシャーに強くなる唯一の方法です。

3.テクニックレベルが上がるとメンタルが強くなると思っている

3つ目の間違いは「テクニックレベルが上がると自信がついてメンタルが強くなる」と思っているケースです。
残念ながらこれも間違いです。

 

テクニックレベルには終わりがありません。
いくら上達しても、対戦する相手のレベルが上がれば、同じ事です。

 

テニスのテクニックレベルは絶対的なレベルではなく、相対的なレベルです。
つまり、自分がいくらレベルアップしても、相手のレベルが上がれば、その差は無くなると言う事です。
この状態が際限なく続きます。

 

その為に、テクニックレベルが上がる事で得た自信は強いメンタルタフネスを身につける事とは直接関係がありません。
簡単に言えば、練習で「上手くなった」と思って試合に出ても、「結局、試合ではプレッシャーから解放される事はない」と言う事です。

テニスに必要なメンタルトレーニング

先ほど、「メンタルが強くなれない人の3つの間違い」についてお話ししましたが、では、一体どうすれば、テニスに必要なメンタルタフネスを身につける事が出来るのか?

 

実はとてもシンプルです。
テニスボールへの集中力を高め、テニスのプレー中は条件反射的にボールに集中する癖を作る事です。

 

精神力や心理、イメージなどを鍛える努力などする必要はありません。
ネガティブな自分と戦う必要などないのです。

 

実は精神的に強いプレーヤー達は「プレッシャーに打ち克とう」などと考えていません。
ただ、目の前のボールに集中しているだけです。
集中すれば、プレッシャーを感じない世界に入れることを知っているからです。

 

頭の中を雑念が支配し、集中力が低くなるとナーバスになり、様々なネガティブなイメージが湧いてきます。
そして、身体は固まり、普段と同じように動かなくなります。

 

これはトップ選手たちでも同じです。

 

では、なぜ、「精神的に強い」と言われるプレーヤー達はプレッシャーがかかるような場面でも日頃と同じ、いや、それ以上のパフォーマンスを発揮する事が出来るか?
それは、プレッシャーに打ち克っているのではなく、「プレッシャーを感じない世界」でプレーしているからです。
そして、その状態は集中力が高まっている状態です。

 

この状態を第三者が見ると「あの人は精神力が強い」と評します。
ですが、プレーヤー本人はプレッシャーに打ち克とうとしているわけでは無いのです。

 

「プレッシャーと戦い、強くなってプレーする」
「プレッシャーを感じない世界でプレーする」

 

この両者は全く違う物です。

 

テニスに必要なメンタルトレーニングとは、後者の為のトレーニングです。
それがボールだけに集中する条件反射を作るトレーニングと言うわけです。

まとめ

テニスのメンタルトレーニングを成功させるには大きく2つのポイントがあります。

 

一つ目は「そもそもメンタルとは何か?」
これを間違えない事です。
メンタルの問題は一般的な常識で言われている精神力、心(心理)の問題ではありません。
必要な物はボールへの集中力です。

 

二つ目は「ボールに集中する条件反射を作るトレーニング」
これを繰り返し、実践する事です。

 

実はこれだけです。
メンタルタフネスは持って生まれた素質や才能ではありません。
トレーニングによって身につける事が出来るスキルです。

 

もし、あなたがそのスキルに興味があるのなら、下記のメルマガにご登録ください。
もっと詳細で濃いお話しをしています。

フィーリングテニス オンラインスクール

大脳生理学、古武術、心理学を活用したテニス上達法で、あなたの本当の能力を引き出してみませんか?
レッスン動画、オンラインセミナーを活用したオンラインスクールなので、いつでも、どこでも受講が可能です。 今なら、無料会員も募集中!

無料メルマガ「大脳生理学を応用したフィーリングテニス」

テニススクールやノウハウDVD、youtube動画では学べない大脳生理学を応用した最新テニス上達法
一般常識の真逆の上達法なら伸び悩んでいるあなたもグングン上達する事が可能です。
オンラインスクールの無料会員様を対象に無料メルマガ配信中!

無料レポート 「大脳生理学に学ぶ、テニスのメンタル」

ピンチに強く、チャンスを物にする強いメンタルタフネスは素質や才能ではありません。
トレーニング次第で誰もが身に着けれるスキルです。 そのトレーニングの為には日常生活での4つの習慣が効果的です。

 このエントリーをはてなブックマークに追加