イメージトレーニング【口癖編】
今回の課題も前回に引き続き「イメージトレーニング」です。
ただし、今回は「口癖」に焦点を当ててトレーニングをします。
私達はコミュニケーションのほとんどを言葉に頼っています。
言葉を発する事で相手にこちらの意図を伝えます。
また、言葉を受け取る事で、相手の意図をくみ取ります。
言葉には必ず何らかの対象が存在します。
対象が存在しない言葉は無いと言っても良いでしょう。
その為に、言葉は発する方にも、受け取る方にも必ずそのイメージが湧きます。
元々は言葉や活字にイメージは存在しません。
例えば、全く知らない言葉や単語を聞いても、頭の中にそのイメージが湧く事はありません。
ただ「???」となるだけです。
ところが、その言葉や単語が持つ意味を覚えた時点から、言葉は単なる活字ではなくなります。
言葉はイメージと直結し、イメージの伝達ツールとなります。
その為に、その意味を知っている相手には言葉や単語を伝える事でイメージを伝える事が出来ます。
ただし、だからと言って、相手に自分と同じイメージが伝わっているわけではありません。
何故なら、言葉はイメージそのものではなく、あくまでも、個人の知識や経験によって変換されている物だからです。
それ故に、相手に自分のイメージを伝える時には、言葉や単語を注意深く選ぶ必要があります。
と言うのは、同じ言葉や単語であっても、全く違うイメージが相手に伝わっている可能性があるからです。
いずれにしても、言葉や単語とイメージは直結しており、イメージその物と言っても良い物です。
その為に、イメージトレーニングにおいても非常に重要なポイントとなります。
感情編でお伝えしたの同様、言葉の使い方次第で、潜在意識に伝わるイメージが全く変わってしまうからです。
頭や心でいくら望むイメージを描いても、それに反する言葉を使っている場合は、自分が望まない現実を引き寄せます。
何故なら、日常的に使う言葉の方が潜在意識に与える影響が大きいからです。
逆に言えば、望む現実を引き寄せるように、言葉を上手く活用する事でイメージの現実化を早めてくれます。
更に、今回の課題となる「口癖」は無意識のうちに発せられる言葉です。
無意識の言動は潜在意識がコントロールしている領域です。
その為に、癖のように自分では気づかない何気ない行動は全て、潜在意識にダイレクトに伝わるメッセージとなります。
中でも口癖の影響は非常に大きいです。
口癖のほとんどは自分がその言葉を発している事に気付いていません。
また、癖になっている為に、頻繁にその言葉を発します。
その為に、自分でも気が付かない間に、口癖から連想されるイメージを繰り返し、潜在意識に刷り込む事になるからです。
少々極端に言えば、潜在意識は口癖によって、コントロールされていると言っても良いほどです。
この事を理解すると、口癖が非常に重要な事が分かると思います。
口癖は上手く使えば、望む現実を引き寄せる強力なツールとなります。
ところが、逆もまた、然り。
間違って使えば、望まない現実を引き寄せる諸刃の剣なのです。
そこで今回はこの口癖についてトレーニングしていきたいと思います。
具体的方法
具体的なトレーニングは大きく二つです。
1.ネガティブな口癖に気付く&止める
2.ポジティブな口癖を作る
1.ネガティブな口癖に気付く&止める
まず、一つ目のトレーニングはネガティブな口癖に気付く事です。
そして、それを止める事です。
口癖が厄介なのは、無意識に発してしまうからです。
意図的に発する言葉であれば、コントロールする事はそれほど難しくはありません。
ところが口癖はそういうわけにはいきません。
気付かないうちに口から出てきますし、言った後ですら、気が付かない事がほとんどです。
その為に、まず、重要な事は自分が発する口癖に気付く事です。
無意識で発する言葉を注意深く観察し、その言葉を捉えるようにします。
捉えた口癖の中には、ほとんどの場合、ネガティブな物が含まれています。
ネガティブな口癖に気付いたら、それを発しないように心掛けます。
口癖は気付く事が出来れば、止める事はそれほど難しい事ではありません。
口癖を発する傾向が分かり、事前に察知できるようになるからです。
事前に分かれば、使う言葉を選ぶ事も出来ますし、また、言い直す事も出来ます。
まずは、自分が使っている口癖に自分自身で気付く事。
これをしっかりと実践しましょう。
2.ポジティブな口癖を作る
二つ目はネガティブな口癖を止める事と同時にポジティブな口癖を作るようにします。
これはイメージトレーニングを成功させるツールとして利用する為です。
願う現実を引き寄せるような言葉を最初は意図的に使うようにします。
頻繁に使っていると、やがて、それが癖になります。
癖になれば、こっちの物です。
あとは潜在意識が自動的に発してくれますし、潜在意識自身が自分を再教育するような物です。
注意点
今回の課題にも一つ注意点があります。
それは感情同様、無理にコントロールしようとしない事です。
言葉を無理にコントロールしようとすると、話す事を難しく感じて、話す事自体に抵抗が起きる可能性があるからです。
無理にコントロールする必要はありませんし、焦る必要もありません。
ネガティブな口癖を発していても構いません。
完璧な自分を求めないでください。
まずは、ただ、自分を観察する事です。
自分の事は案外分からない物です。
その分からない自分の中から、一つでも、二つでも発見があれば、それは素晴らしい事です。
自分を無理にコントロールしようとせず、自分を発見してみてください。
コントロールしようとすると辛くなりますが、発見は楽しい物です。
自分の口癖を発見する事を楽しんでください。
以上が今回の課題と注意点です。