Feeling Tennis(フィーリングテニス)とは
実はフィーリングテニスは私のとても素朴な疑問から生まれた上達法です。
私は16歳でテニスを始め、プロ選手を目指しましたが、残念ながら腰椎分離症による腰痛のためにその夢を断念しました。
そして、20歳でテニスコーチを始めました。
テニスコーチをし始めて、私は二つの大きな疑問にぶち当たりました。
「人はどうしてテニスが上達するスピードが違うのだろう?」
「人はどうしてテニスに調子の波があるんだろう?」
この二つです。
フィーリングテニスはこの二つの疑問を解消するために生まれた上達法なんです。
この二つの疑問は一般的にはあまりにも当たり前の事なので、疑問に思う事もあまり無いようです。
ですが、私にとってこの二つの疑問はとても大切な事でした。
と言うのは、この二つの疑問には誰もが短時間で簡単にテニスが上達するヒントが隠されていると確信していたからです。
確かに、人間ですから、誰一人同じ人はいません。
ですから、一般的には「人は上達するスピードも違えば、調子には波がある物だ」と思うかもしれません。
ですが、人は誰もが、基本的に同じ能力を備えています。
テニスのレベルの違いは能力や素質、才能によって生まれる物ではありません。
本来は誰もが簡単に上達できる能力を備えています。
ですが「その能力を活かしているか?」は全くの別問題です。
本来の能力を活かす事が出来れば、テニスは簡単です。
ですが、せっかくの能力を活かす事が出来なければ、テニスはとても難しいスポーツになります。
私はこの事を大脳生理学と出会う事で知る事が出来ました。
私の先ほどの二つの疑問を解消してくれたのは大脳生理学と言う脳の仕組みを追求する学問です。
大脳生理学は人が本来備えている能力を使えばテニスがとても短時間の間に簡単に上達する可能性がある事を教えてくれました。
また、大脳生理学を学んで行くと従来のテニスの指導方法や上達方法が脳の仕組みに沿っていないとても遠回りをする方法である事が分かってきたのです。
テニスに近道はありません。
必要な事を練習しないのに突然上達する事は不可能です。
ですが、遠回りの方法はいくらでもあります。
従来の方法はその遠回りの方法の一つだと言う事です。
大脳生理学とテニス
Feeling Tennis(フィーリングテニス)は大脳生理学と言う最先端の医学を応用した上達法です。
「大脳生理学とテニス??」と思われるかもしれません。
ですが、私達の身体は脳によってコントロールされています。
本来備えている能力を使いこなせるかどうかは脳の使い方次第です。
使い方が正しければ、本来の能力を活用したテニスができます。
その為に短時間で簡単に上達する事ができます。
それに対して、使い方を間違っていると、本来の能力は「宝の持ち腐れ」になります。
いくら一生懸命練習しても中々上達できずにテニスは難しいスポーツになります。
私達の脳は生まれた時は真っ白の状態です。
そこから様々な経験を積む事で段々と進化、成長します。
そして、成長過程で得た事で一人一人が違う個性を持ちます。
性格も違えば、得手不得手も違います。
もちろん、発揮する能力も違います。
ですから、人はみんな全く違う個性を持ちます。
ですが、これらの違いは基本的には先天的な物ではなく、経験による影響が大きく、後天的に生まれる違いと言えます。
テニスが上達するかどうかも、その一つと言えます。
ちなみに一般的にはテニスの上達には素質や才能が関係すると考えられています。
ですが、それは大きな勘違いです。
人は誰もがテニスが上達する為の能力を備えています。
ですから、素質や才能は関係がありません。
ところが現実はそうではありません。
テニスは難しいスポーツと考えられ、中々上達できずに悩んでいる方がたくさんおられます。
では、なぜ、こんな事が起こっているのか?
大脳生理学を学ぶとその理由が分かってきました。
その理由は間違った指導方法や練習方法だったのです。
つまり、間違った指導方法や練習方法の為に、せっかくの能力を使えなかった事がテニスを難しくしていたわけです。
フィーリングテニスの可能性
Feeling Tennis(フィーリングテニス)は先ほどもお話ししたように大脳生理学を応用したテニスの上達法です。
その為に、従来の上達法とは全く違う練習方法を用います。
全く違う方法と言っても、難しい事をするわけではありません。
むしろ、とても簡単で誰にでも、出来る事を実践していきます。
そうする事で、脳がテニスを身につける為に必要な情報を積み上げていきます。
脳は必要な情報を蓄積すると突然、出来なかった事ができるようになります。
それは自転車に乗れなかった状態から突然乗れるようになるのととても良く似ています。
自転車は最初は中々乗る事ができません。
いくら一生懸命、バランスをとって、こけないように頑張っても上手く走らせる事ができません。
ところが、ある程度、経験を積み、必要な情報が脳に蓄積されると自転車は突然乗れるようになります。
さらにそれだけではなく、一度乗れるようになると、今度はコケる事ができなくなります。
これって不思議に思いませんか?
ですが、これが人間の脳の素晴らしさです。
必要な経験さえ積めば、自動的に必要な運動回路を構築し始めます。
そして、あるレベルに到達したら、自動的にその回路を使い、その運動を身につけます。
これはテニスにも全く同じ事が言えます。
最初は誰もがボールをコントロールする事ができません。
ですが、正しい練習方法を繰り返すとボールをコントロールする為に必要な運動回路を自動的に構築し始めます。
そして、自転車と同じようにその経験量がある程度、蓄積されると、ボールは自動的にコントロールされます。
そして、今度は狙った位置以外にはボールが飛ばなくなります。
いつも、意識して狙わなくても、ボールが吸い寄せられるように、いつも同じ位置に飛ぶのです。
ボールをコントロールする感覚が分からない方にはこんな話は信じられないかもしれません。
そして、ボールをコントロールする為には何か特別な素質や才能が必要だと思うかもしれません。
ですが、そうではありません。
これは誰でも手に入れる事ができる感覚です。
まさに自転車に乗るのと同じようにテニスボールはコントロールする事ができます。
何度も同じ事を言いますが、これは特別な能力や才能ではなく、誰もが身につける事ができる感覚です。
フィーリングテニスを実践すると
「どうしてラケットの真ん中に当たらないのだろう・・・」
「どうして狙った所にボールが飛んでいかないのだろう・・・」
「球出しでは打てるのに、なぜ、ラリーでは上手く打てないのだろう・・・」
「練習では上手く打てるのに試合になるとどうして上手く出来なくなるのだろう・・・」
あなたはこんな事を感じる事がありませんか?
このような悩みは従来の一般的な指導法や上達法ではなかなか解決しません。
これらはフォームや身体の動きが原因で起こっている問題ではないからです。
私達の身体は心技体の全てが同居して存在しています。
その為に、フォームや身体の動きだけをいくら練習しても、テニスは中々上達する事はできません。
メンタル的な要素も含めて練習する必要があります。
メンタルの部分はこれまでブラックボックスであり、その具体的なメカニズムがわかりませんでした。
ところが大脳生理学を応用し、脳の仕組みに沿って練習するとメンタル面のバランスが取れるようになります。
その結果、下記のような事が起こります。
・突然「的」にボールが飛んで行くようになる
・突然、ラリーのミスが激減し、50回も100回もラリーが続くようになる
・飛んで来るボールの距離感が解るようになる
・いつでもボールが打ちやすくなるようなスムーズなフットワークが身につける事ができる
・チャンスボールをミスしなくなる
・レシーブのミスが激減する
・ボレーのミスが激減する
・サービスのトスの上げ方で悩まなくてすむ
・ボールのコントロールをイメージする方法が解るようになる
・速いボールに振り遅れなくなる
・試合の時に実力を発揮できるようになる
・プレッシャーに強くなる
これらはフィーリングテニスを実践した時に起こるほんの一例です。