遂行力

今回の課題は「遂行力」です。
強いメンタルタフネスを持っているプレーヤーは安定した遂行力を身に付けています。

 

では、まず、そもそも遂行力とはどういう物か?
その定義についてお話しします。

 

遂行力とは一言で言うと「目標、目的を達成する為の計画を実行する力」です。
人は何かに取り組む時、必ず、そのイメージを描いています。
全く何のイメージも無しに、行動する事はありません。

 

ただ、全てのイメージが、必ずしも、イメージ通りに現実化できるわけではありません。
容易に達成できる物もあれば、数々の障害、困難を伴う物もあります。

 

そこで必要になる物が遂行力です。
目先の状況から影響を受ける事なく、途中に存在する障害や困難を解決し、ゴールに辿り着く力、それが遂行力です。

 

遂行力に長けていると当初に決めた計画通りに遂行する事が出来ます。
それに対し、遂行力が乏しい場合は、当初の計画をその場の状況で安易に変更しがちです。

 

もちろん、その変更が状況に適している場合は、問題なく事は運ぶかもしれません。
場合によっては、その変更によって、ゴールに辿り着ける可能性もあります。

 

ですが、遂行力が乏しい場合は、往々にしてそのような事にはなりません。
目先の状況から受ける影響が大きいために、本来の計画を遂行できずに逆に状況を悪化させます。

 

遂行力とメンタルは非常に密接な関係にあります。
なぜなら、多くの場合、その状況から受けた影響が感情が揺れ動かし、それが原因で計画を遂行できないからです。

 

計画を実行してる途中では、必ず様々な出来事が起こります。
何のトラブルもなく、自分の描いた理想のイメージ通りに事が運ぶ事はありません。

 

その事に影響を受けると感情が動き、イメージが変わります。
その為に、感情が動くとその感情による行動を取ります。

 

基本的に人の感情と行動はリンクしているからです。
それが計画とは違う行動をとってしまう一番大きな理由です。

 

つまり、目先の出来事に影響を受けず、メンタルが安定していれば、高い遂行力を発揮する可能性が高くなります。
そして、また、高い遂行力を身につける事は「強いメンタルタフネスを身に付けた」と言う事でもあるのです。

遂行力と自信

また、遂行力は自信とも大きく関わっています。
と言うよりも「自信は遂行力その物」と言っても良いかもしれません。

 

自信とは「自分を信じる力」です。
この力は「自分が決めた事を遂行できるか、どうか?」が大きな指標になります。

 

自分が決めた事を必ず遂行できるなら、自分を信じる事が出来ます。
つまり、自信を持てるようになります。

 

ところが、逆に自分が決めた事が遂行できない事が多ければ?
これでは、自分を信じる事が出来ません。
つまり、自信が持てないわけです。

 

この事に気付くと、自信を持つ為には安定した遂行力を身につける事がとても重要である事が分かります。

結果と遂行力

先ほど、遂行力は「目標、目的を達成する力」とご紹介しました。
ただし、一つ重要な事があります。

 

それは「遂行力と望む結果は別物である」と言う事です。

 

例えば、当初の計画通りに遂行したとしても、場合によって、望む結果とは違う物になる可能性はあります。

 

この場合、問題の多くは当初の計画にあります。
遂行力に問題があるわけではありません。

 

むしろ逆で、計画に無理があったにも関わらず、ブレる事無く、計画通りに遂行できたことは素晴らしい事です。

 

先ほどもお話ししたように、望む結果が見えないと往々にして、感情が揺れ動き、計画を安易に変更しがちです。
にも関わらず、最後まで自分が立てた計画通りに遂行できたわけですから、それは高く評価されるべき事です。

 

簡単に言えば、「やるだけの事は精一杯やった、でも、今回は望む結果に辿り着けなかった」
こんな状態と言う事です。

 

ただし、ここで大切な事は「自分で決めた事はしっかりと遂行できた」と言う事です。
つまり「自分を信じる」に値すると言う事です。

 

遂行力を中々伸ばす事が出来ない人は「遂行力=結果」と捉える傾向があります。
もちろん、遂行力は結果を出す為に必要な力です。

 

ですが、結果は往々にして不確定要素の影響を受けます。
自分一人で全ての結果をコントロールする事は不可能です。

 

この事を勘違いすると「遂行力=結果」となります。
こうなると「計画通りに遂行できた」にも関わらず「遂行力が低い」と評価する事になります。

 

これは大きな矛盾です。

 

遂行力は、目先の結果に影響を受ける事なく、当初の計画を遂行する事が重要です。

 

遂行したにも関わらず、望む結果ではなかった場合、計画を立案する前の状況把握や下調べ、さらに当初の計画その物に問題がある可能性が高いです。
ここを勘違いすると遂行力を伸ばす事が出来ないので注意しましょう。

遂行力と時間

高い遂行力の為には、大きく二つの要素が必要です。
一つは先ほどお話ししたように目先の結果に影響を受けない事。
そして、もう一つは時間に影響を受けない事です。

 

簡単に言えば「長期間の計画を遂行する方が難易度が高くなる」と言う事です。

 

例えば。
「1日10回の腹筋を3日間、実行する」
「1日10回の腹筋を30日間、実行する」

 

どちらが遂行力が問われるか?
考えるまでもありません。

 

当然、後者の方がより高い遂行力が求められます。

 

つまり「相手のバックハンドを5回連続で狙う」よりも「相手のバックハンドを20回狙う」の方がより高い遂行力を必要とするわけです。
もちろん、20回連続でバックハンドを狙う技術も必要になります。

 

ですが、仮にその技術を持っていたとしても、相手がミスしないと「フォアハンドに走らせてみようかな」と途中で変更してしまう事は多々ある事です。
これは時間に影響を受けた事が原因です。

 

より大きな成果を得る為には長期的な計画が必要です。
そして、その計画を遂行するにはより高い遂行力が必要になります。

 

成果までの過程を短期目線でしか観る事が出来ないと遂行力も伸ばす事が出来ません。

 

短絡的に結果を求めず、必要な計画を遂行した後に成果が期待できる事を深く理解しておく必要があります。
そして、その期間は往々にして、自分がイメージするよりも長い物です。

 

簡単に言えば
「結果をすぐに求めない」
「長丁場を覚悟する」
と言う事です。

 

遂行力を高めるには、この心構えは非常に大切です。

まとめ

以上が今回の課題となる遂行力の概念です。

 

日々の生活の中には、仕事やテニスはもちろんの事、家事や余暇でも、遂行力を必要とする場面が多々あります。
これらを課題にし、高い確率で目標、目的を達成する為の遂行力を磨いて欲しいと思います。

 

先ほどもお話ししたように、自分で決めた計画をブレる事無く、遂行できる事は「求める成果を得る」と言う結果だけではなく、自分を信じる力も同時に手にする事が出来ます。
これはメンタルタフネスに直接、関わる力です。

 

それでは、これから30日間、頑張っていきましょう。

 

フィーリングテニス オンラインスクール

大脳生理学、古武術、心理学を活用したテニス上達法で、あなたの本当の能力を引き出してみませんか?
レッスン動画、オンラインセミナーを活用したオンラインスクールなので、いつでも、どこでも受講が可能です。 今なら、無料会員も募集中!

無料メルマガ「大脳生理学を応用したフィーリングテニス」

テニススクールやノウハウDVD、youtube動画では学べない大脳生理学を応用した最新テニス上達法
一般常識の真逆の上達法なら伸び悩んでいるあなたもグングン上達する事が可能です。
オンラインスクールの無料会員様を対象に無料メルマガ配信中!

無料レポート 「大脳生理学に学ぶ、テニスのメンタル」

ピンチに強く、チャンスを物にする強いメンタルタフネスは素質や才能ではありません。
トレーニング次第で誰もが身に着けれるスキルです。 そのトレーニングの為には日常生活での4つの習慣が効果的です。

 このエントリーをはてなブックマークに追加