直観力

今回の課題は「直観力」です。
直観力は人間が持つ本質的能力の一つです。

 

心身を統一し、強いメンタルタフネスを発揮するには直観力が鋭ければ、鋭いほど良いです。
また、直観力は集中力が高まっている状態であれば、あるほど、精度が高く高次元の直観を得る事が出来ます。

 

集中力が高まっている状態は、メンタルタフネスが強い状態でもあります。
つまり、直観力の高さはメンタルタフネスの強さと直結していると言えます。

 

では、そもそも直観力とはどういう物か?
その概念を整理しておきましょう。

直観は右脳による働き

人間には右脳と左脳、それぞれ役割が違う脳が備わっています。
右脳は身体の左半分を、そして、左脳は身体の右半分を司っています。

 

また、右脳は五感情報を認識し、感じたり、イメージしたりする働きを持っています。
音楽や芸術などは右脳の働きによる物です。

 

それに対し、左脳は言語や理論、理屈に関する働きをします。
論理的、または合理的に考え、答えを導き出す思考は左脳の働きによる物です。

 

この事を知ると直観力は主に右脳の働きによる物である事が分かります。

 

ちなみに、現代社会は化学、知識、論理、合理性などが優位と考える傾向が強いです。
その為に、論理的に説明できない答えや出来事は「信頼性が低い」と捉えられがちです。

 

ですが、本当はそうではありません。
実は直観力は思考では得る事が出来ない答えを導く事が出来るのです。

 

確かに、論理的に考える左脳には言語があり、その答えを導き出す為の過程やその根拠を説明する事が出来ます。
この特徴は他人に説明し、その内容を伝えるには適しています。

 

それに対し、右脳にはそれを説明する言語もその過程も存在しません。
その為に、他人にその内容を伝え、理解してもらう事は非常に難しいです。

 

ですが、だからと言って「導き出した答えが信用できない」と言うわけではないのです。
何故なら、右脳には左脳では扱う事が出来ない膨大なイメージ情報があるからです。

 

右脳は過去の経験で感じ、蓄積されたイメージ情報から、直接その答えを導き出す事が出来ます。
だからこそ、直観力は瞬時に必要な答えを導き出す事が出来るのです。

 

これが直感で得る答えです。

 

ちなみに、左脳によって論理的に導き出された答え。
右脳による直観で導き出された答え。
どちらがその精度が高いのか?

 

この答えを結論付ける事はとても難しい事です。
ですが、イスラエルの大学の研究では「人間の直観は90%の確率で的中する」と発表しています。

 

その結果「人間には直感レベルでも数値を積分する能力があるとわかった。正しい判断を下すときには、直感を信じるべきなのかもしれない」と結論付けています。

 

一般的には「思考や論理的な答えの方が信頼性が高い」と捉えられがちですが、そんな事はありません。
「むしろ、直観力によって導き出された答えの方が精度が高い」と言う事をまずは理解してほしいと思います。

直観力と集中力の関係

より精度が高く、高次元の答えを得る為には高い直観力が必要になります。

 

先ほどもお話ししたように直観力は右脳による働きです。
右脳には「言語」や「思考」が存在しません。

 

その為に、純粋な右脳による答えを導き出すには「話さない事」「考えない事」がとても重要になります。
逆に言えば「言葉」や「思考」が混ざると「直観の精度が下がる」と言う事でもあります。

 

この事が分かると集中力との関係も分かってきます。

 

集中力とは対象だけに注目し、頭を空っぽにし「無」になる力です。
この時「言葉」や「思考」は存在しません。

 

つまり、集中力が高まれば、高まるほど、直観力の感度も高まり、よりレベルの高い答えを導き出すのです。

 

その為に、直観力を高めるには「より集中力を高める事」
これが非常に重要になります。

直観力を高めるには

再三申し上げているように直観は右脳に蓄積されているイメージ情報による答えです。
その為に、直観力を高め、精度が高い答えを導き出すにはイメージ情報の質と量を増やす事が大きなポイントとなります。

 

例えば、10個の情報を使い、導き出す答えと100個の情報を使い導き出す答え。
どちらの精度が高いか?

 

当然、100個の情報を使って導き出された答えの方がより精度が高くなります。
データベースの量が多い方がより詳細な状況を想定する事が出来るからです。

 

この事から直観力を高めるには質の高いイメージ情報をどんどん増やす事が重要である事が分かります。
つまり、限られたジャンルの同じような体験を繰り返すよりも、全く違う、様々な体験をする方が直観力を効果的に高めると言う事です。

 

例えば、直観的に「美味しい物を見分けるには?」
いつも同じ物を食べるのではなく「今まで食べた事がないような物をどんどん食べる」方が良い訳です。

 

逆に言えば、いつも同じ物を食べていると「味覚に関する直観力は衰えていく」と言う事でもあるわけです。

直観力と時間

「直観力で答えを得る」
「思考で答えを得る」
この二つの作業は時間が全く違います。

 

左脳で答えを導き出すには、その為に必要な思考をする時間が必要です。
理論を構築していく過程が必要であり、それには時間がかかるからです。

 

ところが、右脳で導き出す直観的な答えには時間が必要ありません。
膨大なイメージ情報に基づき、瞬時に答えが閃くからです。

 

この事から、時間をかけて導き出す答えは左脳による答え。
時間をかけずに導き出す答えは右脳による答え、つまり、直観と言えます。

 

逆に言えば。
「時間をかけて直観で答えを得る」
「時間をかけずに思考で答えを得る」
と言う事は「基本的にない」と言えるわけです。

 

この事を知っておく事はとても大切な事です。

 

何故なら、「直観力」「思考」のどちらかを選ぶ時に時間をコントロールすれば良いからです。

 

「直観力を鍛える為に瞬時で選ぶ」
「思考力を鍛える為にじっくり選ぶ」

 

こんな風に考える事が出来ると言う事です。

 

もちろん、そうして導き出した答えには精度を伴います。

 

「直観で決めたけど、いまいち望む結果にならなかった」と言う事が起こると言う事ですね。
だからこそ、高い直観力を身に付けた人は「その精度が高い」と言う事になるわけです。

まとめ

現代社会には「理論や理屈、合理性に基づく思考が優位」と言う常識があります。

 

ですが、この常識に従っていたら直観力を養う事は出来ません。
左脳による思考に頼り、どんどん直観力は退化します。

 

直観力を磨くと言う事は「常識に囚われない」「常識から脱却する」と言う事でもあるのです。

 

ちなみに、テニスに限らず、一流の人々は必ず優れた直観力を身に付けています。
これは言い換えれば「現代社会の常識に囚われていない」と言う結果でもあります。

 

直観力を磨こうとすると必ず「常識の壁」が邪魔をします。

 

「皆と違う」
「そんなの聞いた事が無い」
「今までと違う」
・・・・・

 

こういう考えが頭に浮かんできます。
これらは全て常識の壁です。

 

思考による答えは「常識に基づいた答え」とも言えます。
これに従ってしまうと直観力を養う事は出来ません。

 

これからトレーニングを始めると少なからず、このような常識の壁にぶつかると思います。
その時にはこの話を思い出してください。

 

非常識だからこそ、直観による答えである可能性が非常に高いのです。
常識に囚われず、その世界から脱却する楽しさを味わってください。

 

自ずと直観力も磨かれていきます。
また、その力は必ず強いメンタルタフネスを支えてくれます。

 

では、これから30日、楽しみながら直観力を磨いていきましょう。

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